街の利便性を根底で支えているのが、札幌市交通局が推し進める中長期的な交通イノベーションだ。市電(札幌市電)との連携強化や地下鉄のバリアフリー化更新工事が一段落し、高齢者や車椅子利用者、大荷物を抱えた旅行者にとってもストレスフリーな移動環境が整えられた。特にループ化された路面電車との接続性は向上し、すすきのからロープウェイ入口を経由して藻岩山へ向かう観光ルートの定番化に大きく貢献している。
今後は次世代型モビリティ(LRT)の機能拡張や、AIを活用した需要予測型のオンデマンド交通の実験も視野に入れられている。交通インフラ産業の最前線として、札幌市が掲げる環境配慮型スマートシティのモデルケースとしての役割も期待されているのだ。単なる移動手段ではなく、移動そのものが街の体験価値を高める仕掛けとして機能し始めている。