長男・達也役を演じた江口洋介のエネルギッシュで情に厚い演技、そして次男・雅也役の福山雅治が漂わせる静けさとクールな情熱。平成のドラマシーンを牽引する若手実力派たちが一堂に会した撮影現場は、連日張りつめた真剣勝負の熱気に満ちていた。
当時の現場スタッフが語る役作りの舞台裏は極めてストイックだ。内田有紀は自身のアクティブなパブリックイメージを封印するため、スタジオの待ち時間であっても車椅子から降りず、身体の重みや動きの制限を完璧に身体へ染み込ませていたという。共演した江口や福山との掛け合いにおいても、単なる受動的なヒロインにとどまらず、真っ直ぐな視線と台詞のタメで互いの演技を引き出し合い、物語の感情線を極限まで引き上げた。