紙面で高い評価を得る二大ジャンルが、ポートレートフォトグラフィーとストリートスナップだ。ポートレートにおいては、モデルの視線や手元の微細な表情、周囲の環境光との調和が合否を分ける。画一的なポージングではなく、被写体の感情が漏れ出る一瞬を掠め取るアプローチが求められる。
一方、ストリートスナップで求められるのは、都市の偶然性が生み出す幾何学模様や人間模様のフレーミングだ。動線とシャッタータイミングが完璧に合致した瞬間の緊迫感こそが、紙面に印刷された際に強烈な存在感を放つ。両ジャンルとも、トリミングに頼らない撮影時のフレーム設計が勝敗を決める。