相対年齢効果が最も残酷な形で可視化される分野が、スポーツの世界と難関大学受験です。身体能力の発達差が選抜に直結するプロスポーツ界では、生まれ月の偏りが極端な数値として記録されています。
日本のプロ野球選手(NPB)の生まれ月別割合を調査すると、4月〜6月生まれが全体の30%以上を占めるのに対し、1月〜3月の早生まれは15%前後に留まります。これはJリーグのユース組織やプロ選手でも同様の傾向が見られます。小学生や中学生の選抜チームを選ぶ段階で、単に月齢が高く体が大きい遅生まれの選手が「才能がある」と見なされて選ばれ、より優れた指導環境と実戦機会を独占してしまうからです。
教育面においても同様の構造が存在します。東京大学をはじめとする難関国立大学の入学者データを検証した研究によると、早生まれの学生の割合は統計的期待値を大きく下回っており、遅生まれの学生が過半を占める傾向が続いています。幼少期に形成された学習習慣と高い自己肯定感が、中学受験や高校受験での難関校合格へとつながり、最終的な大学進学実績の差となって結実しています。