『おかえりモネ』の最大の特徴は、主人公・永浦百音(ながうら ももね)の成長に合わせて「宮城県・登米」「東京」「宮城県・気仙沼」と舞台がダイナミックに移り変わる点にあります。それぞれの場所で出会う人々との関係性が、百音の生き方に決定的な影響を与えていきました。
全体の関係性を俯瞰すると、百音を中心にして「命を守る知恵を授ける気象関係者」「心の痛みを分かち合う幼なじみと家族」「人生の師となる地域の人々」が有機的に結びついています。
ヒロインの永浦百音を演じた清原果耶は、あの日(東日本大震災発災時)に島にいなかったという罪悪感を抱えながら、空の不思議と気象予報の可能性に惹かれていく難役を、圧倒的な透明感と抑制の効いた演技で見事に演じきりました。単なるサクセスストーリーではなく、傷つきながらも一歩ずつ他者と向き合う姿は、現代を生きる多くの視聴者の深い共感を呼びました。