2012年、最愛の母である伊藤エミがこの世を去った。晩年まで息子の身を案じ、最期まで静かに寄り添い続けた母の存在は、澤氏にとってかけがえのない精神的支柱だった。母の他界時、葬儀を静かに見送る彼の姿には、深く重い哀しみとともに、母の教えを守り抜こうとする毅然とした決意が漂っていた。
一方で、父である沢田研二との関係についても長年さまざまな噂が飛び交ってきた。離婚による距離は存在したものの、血のつながりまでが断ち切られたわけではない。父がステージで歌い続ける姿勢、そして息子が一般社会で静かに生きる姿勢。形は異なれど、互いに誇り高く己の道を生きる姿は、父子ならではの無言の絆を感じさせる。