日本になぜ終身刑はないのか?無期懲役との違いと知られざる司法の真実

日本になぜ終身刑はないのか?無期懲役との違いと知られざる司法の真実

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刑罰の重さを比較する際、法規上は生命を剥奪する「死刑」が最も重い極刑と位置づけられています。しかし、哲学や受刑者の心理という観点に立つと、「死刑と仮釈放のない終身刑のどちらがより過酷か」という問いには長年議論が分かれています。

死刑は一瞬の執行によって生を強制終了させられますが、仮釈放のない絶対的終身刑は、狭い居室の中で何十年もの間、自由を奪われ、老いと孤独に直面しながら自らの犯した罪と向き合い続けなければなりません。「生き地獄として一生を過ごす終身刑のほうが精神的苦痛は重い」と主張する法学者や思想家も存在します。

国際的な観点において、この比較は死刑廃止論の文脈で極めて重要な意味を持ちます。G7(主要7カ国)の中で現在も死刑制度を維持・執行しているのは日本とアメリカのみであり、国際人権団体や欧州諸国からは日本に対して死刑廃止を求める強い勧告が寄せられてきました。

そうした外圧や人権論の中で、死刑を廃止するための現実的な代替案として提示されるのが「仮釈放のない終身刑」です。「極刑を廃止しても、社会から永久に隔離する終身刑があれば治安と正義は保たれる」という理屈が、死刑廃止派からの支持を集めています。

小林 直樹
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小林 直樹

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