園遊会の風物詩として語り継がれているのが、野外の模擬店で振る舞われる料理の数々です。中でも園遊会の料理であるジンギスカンは、歴代の出席者が異口同音に称賛する伝説的な一品として知られています。
このジンギスカンや焼き鳥に使用される羊肉・鶏肉は、栃木県にある宮内庁御料牧場で手厚く飼育された極上の素材です。一般の市場には一切流通しないこの羊肉は、特有の臭みが全くなく、柔らかい赤身の旨味と上質な脂の甘みが際立っています。かつて参加した文化人が自著やインタビューで「赤坂御苑の芝生の上で、炭火から立ち上る香ばしい煙とともに味わったジンギスカンの味は生涯忘れられない」と回想しているように、出席者にとって特別な思い出の味となっています。
提供される軽食には、小ぶりで食べやすいサンドイッチや、端午の節句を控えた時期ならではのちまき、和菓子などが用意されます。お酒の提供については、近年の健康志向や社会情勢を踏まえて適正に管理されており、冷茶や各種ソフトドリンクを手に語り合う風景が定着しました。
SNSやネットの反応を分析すると、「御料牧場のジンギスカンは一度でいいから食べてみたい」「皇室の庭園でバーベキューのような焼き立ての肉を食べるギャップが魅力的」といった好意的な投稿が多数を占めます。厳粛な儀式というイメージを持たれがちな皇室行事の中で、青空の下で美味しい料理を分かち合うという親しみやすい一面が、国民に親近感を与えています。