長年、日本の進路指導を支えてきた偏差値だが、行政の視点は変わりつつある。文部科学省は、ペーパーテストの一回勝負による学力偏重からの脱却を掲げ、総合型選抜や学校推薦型選抜の拡大を推進してきた。
過度な「偏差値至上主義」は、生徒の多面的な資質や意欲、問題解決能力を見落とす危険性があると指摘されている。単一の数値によって個人の可能性を限定してしまうことは、予測不能な時代を生き抜く人材育成においてマイナスとなりかねない。
学校現場でも、数値を絶対視するのではなく、学習到達度や探究活動の成果を統合的に評価するポートフォリオ評価の導入が進んでいる。