日本の刑事ドラマの歴史を塗り替えた『あぶない刑事』シリーズ。その最新作となる映画『帰ってきた あぶない刑事』で見せたアクション映画としての切れ味は、観客の記憶に新しい。主演を務める柴田恭兵との息の合った掛け合いは、台本を超えたアドリブの応酬であり、二人にしか出せない唯一無二の空気感を生み出している。
「恭サマがいたから、タカとして自由に暴れられた」――そう口にする言葉の端々には、四十年に及ぶ盟友への絶対的な信頼が滲む。かつての熱狂を今に蘇らせた現場では、若いスタッフたちへの熱心な指導と、スタントに頼りすぎない生身の肉体表現が貫かれていた。