ネット上の情報では「歌舞伎町のコンビニは全滅」「すべてのセブン-イレブンで酒が買えない」と過激に誇張されがちだが、ここには明確な事実誤認とグラデーションが存在する。
第一に、販売自粛を行っているのは歌舞伎町全域ではなく、トー横広場(シネシティ広場)に極めて隣接した一部のハイリスク店舗に限られる点だ。職安通り側や明治通り沿い、あるいは一番街でも靖国通りに近いエッジエリアの店舗では、現在も通常通りアルコール類を販売し、条件付きでトイレを開放している拠点もある。
第二に、酒類の販売休止はセブン-イレブン本部の一方的な統制令ではなく、現場の加盟店オーナーの悲痛な訴えと警察・地元商店街振興組合・新宿区による要請が合致した結果であるという点だ。「売りたくても売れない」のではなく、「売るリスクが売上利益を完全に上回った」という経営合理性の冷徹な判断が働いている。