現在、参拝客の熱い視線を集めているのが、限られた時期にしか立ち入れない特別拝観の機会だ。普段は非公開とされる書院や内部装飾が解放される時期には、全国から多くの歴史ファンや参拝者が詰めかける。特に注目の展示エリアでは、かつて限られた者しか目にすることができなかった障壁画や密やかな歴史的遺物が展示され、参拝者を歴史の深層へと引き込む。
その中心に鎮座するのが、世界最大級の木造建築として知られる御影堂だ。一歩堂内に入れば、広大無辺な畳敷きの空間と、天井高く張り巡らされた重厚な梁の美しさに誰もが言葉を失う。中央に安置されているのは、宗祖である親鸞聖人の木像。金箔と黒漆が織りなす荘厳な空間は、単なる歴史的建造物という枠を超え、いまなお人々の心の拠り所として生きていることを強烈に主張している。