時代背景を記憶と結びつけることは、数字の暗記以上に年号の定着を強固にします。2017年とはどのような空気感に包まれた年だったのでしょうか。
2017年の干支は酉年!「丁酉(ひのと・とり)」が象徴した意味
2017年 干支 酉年 詳細まとめとして掘り下げると、この年の干支は十二支で「酉(とり)」、十干を合わせた六十干支では「丁酉(ひのと・とり)」でした。
陰陽五行思想において「丁(ひのと)」は成熟した火の性質を、「酉(とり)」は果実が実りきって収穫される秋の極みを表します。学術的・民俗学的な解釈では、これまでの努力が形となり、物事の白黒がはっきりと結実・変革する年と位置づけられていました。社会全体が次の新しいステージ(改元)へ向けて静かに胎動を始めた時期と重なります。
平成29年の主なニュース経緯とカレンダー事情
平成29年 主な出来事 ニュース経緯を報道記録から再検証すると、歴史の転換点となる出来事が相次ぎました。
- 天皇退位を可能とする特例法の成立:2017年6月、当時の天皇(現上皇陛下)の退位を実現するための「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が国会で可決・成立。これにより平成の終わりが具体的にカウントダウンに入りました。
- 将棋界の歴史的快挙:当時中学3年生だった藤井聡太四段が、歴代単独トップとなる公式戦29連勝を樹立。連日のようにワイドショーのトップを飾り、日本中に将棋フィーバーを巻き起こしました。
- 働き方改革と消費喚起の試み:官民連携による「プレミアムフライデー」が2月末から導入開始。社会的な労働観の是正に向けた議論が本格化しました。
2017年カレンダー 祝日 休日の特徴を振り返ると、この年は5月のゴールデンウィークの並びが良く、5連休が綺麗に形成された一方で、秋の「秋分の日(9月23日)」や「天皇誕生日(12月23日)」が土曜日に重なり、振替休日が発生しなかったことから、祝日消化の面でネット上では悲喜こもごもの声が上がりました。
平成29年 ネットの反応と流行語大賞が映した世相
平成29年 ネットの反応 流行語大賞において、年間大賞に選出されたのは「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」の2語でした。
スマートフォンと写真共有SNSの普及が生活文化を塗り替える一方で、政治や官僚機構を巡る報道では「忖度」という言葉が飛び交い、Twitter(現X)や大手掲示板では連日のようにパロディや風刺投稿がトレンドを席巻しました。デジタル空間における視覚重視のコミュニケーションと、人間関係の機微を読み合う日本的組織論が奇妙に対比された、極めて平成後期らしい1年でした。