同園の取り組みの中でも格別の熱量を帯びているのが「ショクダイオオコンニャク公開プロジェクト」だ。数年に一度、わずか数日しか開花しない世界最大級の花を捉えるため、研究チームは24時間態勢でモニタリングを続けている。開花時に周囲へ放たれる強烈な腐臭は、肉食の甲虫やハエを引き寄せるための高度な進化の産物であり、現地を訪れた者だけが体感できる驚異の自然現象だ。
最新の生育データ分析に基づき、温室内の微気象が厳密に調整されている。巨大な付属体が天を目指して伸び上がる威容は、植物という概念を覆すほどの迫力だ。開花予測に合わせて繰り出される特別公開には、多くの来園者が息をのんでその瞬間を見守る。