もともとムニエルは、フランス料理における伝統的な魚の調理法「ア・ラ・ムニエール(粉屋風)」に由来する。名シェフとして知られる三國清三氏や、人気フレンチシェフのタサン志麻氏も、魚料理における「下準備」と「火の入れ方」の重要性を度々指摘してきた。
本格的なフランス料理の技法では、魚の臭みを抑えるために牛乳や香草を活用するケースが多い。家庭で手軽に行うなら、焼く直前に牛乳へ数分浸すか、臭み吸着作用のあるハーブ塩を振るだけでも効果は抜群だ。プロの現場で培われた細やかな下ごしらえの工夫が、切り身の鮭(サケ)が持つポテンシャルを最大限に引き出してくれる。