平日の夜、見たい配信番組の開始直前に限ってテレビのリモコンが見当たらない。クッションの隙間を探り、雑誌の山をひっくり返し、最終的にソファの裏で見つかる——こうした日常の小さなタイムロスは、年間で計算すると実に数十時間にも及ぶ。
問題は時間だけではない。物を探す行為そのものが脳のワーキングメモリを消費し、慢性的なイライラを引き起こす。視界に入る情報量が多ければ多いほど、脳は無意識にそれを処理しようと緊張状態を保ってしまうからだ。定位置を決めてテーブルの上からリモコンを一掃するだけで、部屋に入った瞬間の体感的な広さと開放感は劇的に変わる。