1992年に公開された映画『ボディガード』は、彼女のキャリアにおける最高到達点となった。ケビン・コスナーと共演したこの作品は世界的な大ヒットを記録し、主題歌『I Will Always Love You』は全米シングルチャートで14週連続1位という驚異的な記録を樹立した。
圧倒的な声量と緻密なコントロール、感情を爆発させるフェイクは、R&B・ソウルミュージックの表現領域を劇的に拡張した。教会で培われたゴスペルのスピリットと洗練されたポップセンスの融合。マライア・キャリーやセリーヌ・ディオン、ビヨンセに至るまで、後続のボーカリストたちに与えた影響は計り知れない。だが、頂点を極めたその時こそ、プライベートでの崩壊が静かに加速し始めた瞬間でもあった。