樽美酒研二のセルフプロデュース力は極めて高い。彼は決して自分の素顔を安売りしないのだ。テレビ番組やライブステージでは徹底して白塗りを貫き、プライベートのSNSでのみ、手やサングラス、あるいは絶妙なアングルで顔の一部を隠しながら素顔を「チラ見せ」する。
すべてを見せないからこそ、ファンは「もっと見たい」と渇望する。この焦らしのテクニックは、情報の消費スピードが早い現代において非常に有効だ。彼は単に身体能力が高いだけでなく、大衆が自分に何を求めているかを正確に把握する知性も持ち合わせている。だからこそ、彼の「素顔」というコンテンツは、何年経っても価値が落ちない。