この事件を語る上で避けて通れないのが、司法の大失態だ。ネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ氏が犯人として逮捕され、無期懲役の判決を受けたものの、2012年に再審無罪が確定した。つまり、真犯人は今も捕まっていない。
メディアが彼女の私生活や容姿のセンセーショナリズムに狂奔している間、警察の捜査は歪み、結果として無実の男性が長期間拘留されるという冤罪を生み出した。世論の関心が「美人OLの猟奇的な死」というゴシップに向いたことが、客観的な証拠に基づく冷静な捜査を妨げた一因であることは否定できない。