独立行政法人造幣局が公布している公式データによれば、現行の500円硬貨(3代目)の寸法仕様は明確に定められている。直径は26.5ミリメートル。厚みは約1.81ミリメートル。そして重量は7.1グラムだ。1982年に登場した初代500円白銅貨の直径26.5ミリというサイズ感は、実は40年以上の長きにわたり一度も変更されていない。
なぜ直径が変わらないのか。その理由は極めて実用的だ。全国各地に張り巡らされた自動販売機や精算機、券売機などのコインスロットや内部選別機構の基本枠組みを劇的に変更することなく、流通の混乱を最小限に抑えるためである。一方で、重さは初代の7.2グラム、2代目の7.0グラム、そして現行の7.1グラムへと微小な変遷を辿ってきた。わずか0.1グラム単位の変動であっても、高度なセンサーにとっては偽造硬貨を排除するための決定的な識別指標となる。