ここ数年の調理トレンドにおいて、劇的な進化を遂げたのが調理器具すら最小限に抑える「超ミニマル調理本」です。仕事で疲れ果てた日の最大の障壁である「洗い物の面倒さ」を徹底的に排除した本が、いま飛ぶように売れています。
代表的なのが、電子レンジ簡単レシピ本の台頭です。耐熱容器ひとつに食材と調味料を入れてチンするだけで、煮込みハンバーグから本格パスタ、魚の煮付けまで完成するレシピは、もはや手抜きではなく「最も火加減に失敗しない調理法」として認知されています。火を使わないため、調理中にキッチンを離れて他の家事や入浴ができる点もタイパの面で極めて優秀です。
さらに注目を集めているのが、キッチンバサミや手でちぎる調理法を駆使した包丁まな板を使わない料理本です。肉を切った後のまな板の除菌や油汚れの洗浄といった名もなき家事をゼロにするアプローチは、一人暮らしの極小キッチンや、ワンオペ育児に追われる家庭で救世主のような扱いを受けています。