求人媒体で頻繁に見かける「ノルマ・ペナルティ完全なし」というキャッチコピーですが、この言葉の受け止め方には注意が必要です。
キャバクラにおいては、明確な指名制度とペナルティが存在するのが一般的です。月に最低限クリアすべき本指名本数や同伴回数、売上目標が設定されることが多く、未達成の場合には時給の引き下げや「ペナルティ」と呼ばれる罰金(数千円〜数万円)が科される店舗も珍しくありません。また、無断欠勤や遅刻に対する罰則規定も厳格に定められています。その分、店側も黒服を動員してフリー客の席に計画的にキャストを着け、指名獲得のチャンスを組織的にバックアップします。
一方で、会員制ラウンジのノルマなしの真相は「罰金としての金銭的ペナルティは存在しないが、市場原理による淘汰がある」という点に尽きます。ラウンジでは、契約書に記された同伴ノルマや指名ノルマ、遅刻による金銭罰則は基本的に設けられていません。一見すると非常に緩やかで働きやすい環境に映りますが、店舗側はシビアに「数字」と「客受け」を観察しています。
客を呼べない、ドリンクが出ない、席での盛り上がりに欠けると判断されたキャストは、翌月以降に「時給査定の見直し(ダウン)」を言い渡されたり、希望したシフトに入れない「出勤調整(シフトカット)」を受けたりします。罰金を徴収されない代わりに、静かにフェードアウトを促されるのがラウンジ特有の現実です。