日本のポップカルチャーと都市伝説の交差点で最も話題を呼んだのが、漫画家・たつき諒氏の『私が見た未来』です。東日本大震災の発生時期を言い当てたとする表紙の記述がSNSで爆発的な拡散を見せ、2026年7月に壊滅的な災難が訪れるという記述は社会現象にまで発展しました。
しかし、過熱する報道の裏で冷静な地質学者や地震学者が一貫して訴えているのは、地震予言の真相と科学的知見の乖離です。プレートテクトニクスに基づく現代の地震学をもってしても、「〇年〇月〇日に巨大地震が起きる」というピンポイントの日時予知は現在の科学では不可能です。夢日記という極めて個人的な体験が、デジタル空間のアルゴリズムによって過度に増幅され、恐怖を煽るコンテンツとして消費されてしまった構図が浮き彫りになっています。