東京都港区高輪一丁目に位置する広大な旧高松宮邸は、歴史的価値の高い日本庭園と邸宅を有する格式ある敷地です。喜久子さまの逝去後は長らく無人の状態が続き、皇室関連の行事などで限定的に使用されていました。
この地に大きなスポットライトが当たったのが、2019年の皇位継承に伴う御代替わりです。上皇ご夫妻が皇居・御所から赤坂御用地の仙洞御所へ移られる際、改修工事の間の仮住まいとして旧高松宮邸が選ばれ、「仙洞仮御所(せんとうかりごしょ)」と改称されました。2026年3月から2026年4月までのおよそ2年間、上皇ご夫妻は緑豊かなこの高輪の地で穏やかな日々を過ごされています。
上皇ご夫妻が赤坂へ本遷座された後、名称は再び「高輪皇族邸」へと戻されました。現在は宮内庁の管理のもと、皇室の儀礼や一時的な公務利用、賓客接遇などを行う皇室用財産として大切に維持管理されています。一般公開は原則として行われていませんが、都心の貴重な緑地と歴史遺構として厳格に保存されています。