SNS上では、最新の庭園用ガジェットを紹介する海外のプロモーション動画に対し、「我が家のベランダ(幅80センチ)では旋回すらできない」「ルンバの屋外版を買っても、走らせる場所は物干し竿の下だけ」といったユーモラスな投稿が相次いでいる。この自虐的なムーブメントは、単なる愚痴にとどまらない。
背景にあるのは、高騰し続ける都市部の不動産価格と、それに伴う居住スペースの縮小だ。若年層にとって「庭付き一戸建て」はもはや昭和のファンタジーであり、手の届かない贅沢品となった。芝生がないことを笑い飛ばす姿勢の裏には、現代の若者たちが抱く、都市型生活への適応と諦念が入り混じった複雑な感情が見え隠れする。