仕事や日々の暮らしに追われ、自立した生活を確立した大人たち。かつて情熱的な恋を経験したはずの世代が、いつしか恋愛から遠ざかり、心の一画に鍵をかけてしまう現象は珍しくない。そんな乾いた日常の渦中で突然訪れる再燃の瞬間、そして忘れていた甘美な切なさと恐怖。それが「セカンドバージン」という言葉の根底にある感性だ。
自立と引き換えに手に入れた平穏な日常。そこに突如として侵入してくる予測不能な情熱は、若い頃の衝動的な恋とは趣を異にする。社会的立場や責任、守るべきものを抱えながらも抗えない感情に身を投じる姿は、上質な恋愛ドラマの主軸として、成熟した大人たちの深い共感を呼んだ。