ミリタリー模型というジャンルが単なる子供の玩具を超え、歴史を深く学ぶ知的ホビーへと昇華した背景には、タミヤの社長・会長を歴任した田宮俊作氏の功績が大きい。実車取材にこだわり、戦車や軍用車両の細部、兵士の装備に至るまで徹底的な時代考証を重ねる姿勢は、世界中のモデラーに強烈な影響を与えた。
実物の持つディテールや歴史の重みをプラスチックに落とし込むその探究心は、現代の模型制作における哲学となっている。模型専門店に並ぶマニアックな海外製ミリタリー模型にも、この「リアルを追求する精神」が脈々と受け継がれており、歴史の追体験としての模型作りの魅力を深めている。