かつて秋元の唯一の課題と囁かれていたのが、グラウンドでの攻防だった。しかし、2026年現在の秋元にその弱点は存在しない。第2ラウンド、焦りを見せた相手が渾身のシングルレッグタックルでテイクダウンを狙う。だが、秋元は素早いスプロールでこれを完璧に切り、逆にトップポジションを奪ってみせた。
パウンドを浴びせながらも無駄な力みは一切ない。セコンドからの声に耳を傾けつつ、相手の体力を確実に削っていく冷静沈着なコントロール。海外武者修行を経て手に入れたレスリング力とパウンドの精度は、彼を完全無欠のファイターへと昇華させていた。