事態が風雲を告げたのは、提出された米連邦地裁訴状文書の公表だった。そこに記載されていたのは、単なる資金繰りの悪化ではなく、緻密かつ大胆に行われた銀行詐欺の手口である。
違法スポーツ賭博問題に足を踏み入れた同氏は、ブックメーカーへの支払いのために大谷選手の口座へ不正にアクセス。日本語しか話せない銀行窓口のやり取りを利用し、本人になりすまして多額の送金を実行していた。訴状が明らかにした被害総額は1,600万ドル(約24億円)以上に達する。表の公的な年収を何十倍も上回る巨額の資金が、違法ブックメーカーの口座へと流出していた事実は、世界中のスポーツ界に激震を与えた。