彼の佇まいを語るうえで外せないのが、映画作品で見せた圧倒的なビジュアルプレゼンスだ。極限の「侘び寂び」と美意識を体現した映画『利休にたずねよ』では、一挙手一投足に宿る美しさで観客を魅了した。対照的に、圧倒的なアクションと生命力が暴れ回る映画『無限の住人』では、野性味溢れる存在感をスクリーンに刻みつけた。
静と動、相反する世界観を演じ分けてきた経験は、個人のスタイル形成にも深い影響を与えている。服を着るのではなく「服を纏う」という感覚。映画を通じて鍛え上げられた表現力があるからこそ、シンプルなTシャツ一枚であっても画面越しに強烈なオーラが伝わってくる。