『北斗の拳』の強烈な世界観自体も、洋画の金字塔から大きなインスピレーションを得ていた。1979年に公開されたオーストラリア映画『マッドマックス』シリーズ、特に『マッドマックス2』が提示した荒廃した砂漠とカスタムマシン、理不尽な暴力が支配するポスト・アポカリプスの様式美は、世界中のクリエイターに衝撃を与えた。
文明が途絶えた後の世界を描くポスト・アポカリプスというジャンルは、サブカルチャーの枠組みを超えてポップカルチャー全体へと浸透。秩序の崩壊、資源の奪い合い、力こそが正義という世界観は、後に登場するさまざまなメディアやネットスラングの形成において、不可欠な共有の土壌となった。