落語家としての顔に加え、円楽さんは優れたプロデューサーであり、組織の指導者でもあった。師匠である五代目三遊亭円楽の意思を継ぎ、五代目円楽一門会の発展に大きく寄与。一門の垣根を超えた落語会のプロデュースや、地方での公演事業にも精力的に取り組んだ。
「伝統芸能としての落語を、もっと若者や現代の人々に身近なものにしたい」という強い信念のもと、古典落語の魅力を伝えるだけでなく、現代的な笑いの要素を積極的に取り入れた。また、若手育成にも情熱を注ぎ、厳しい中にも愛情溢れる指導で多くの弟子を一人前に育て上げた。
彼が築き上げた東西の落語界を繋ぐパイプや、演芸界全体の底上げを目指した取り組みは、今後の落語史において計り知れない価値を持ち続けるだろう。