この歴史的な価値観の転換を語るうえで、キム・カーダシアンの存在を外すことはできない。リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で一躍世界的なスターとなった彼女は、自身のボディラインを隠すのではなく、最大の武器として世界にアピールしてみせた。その圧倒的なインパクトは、従来のファッション誌が提示してきた「細さ=正義」という固定概念を粉砕したと言っても過言ではない。
彼女が立ち上げた補正下着ブランドSKIMSは、あらゆる肌のトーンや体型に寄り添う革新的なプロダクトで世界的な大ヒットを記録。多様な美しさを包み込むプロダクト展開は、世界中の女性たちに自らのグラマラスな身体を誇る自信を与えた。ビジネスとセルフラブを融合させた彼女の手腕は、カルチャーそのものを書き換えたのだ。