学術的な議論の一方で、こうした死生観がエンターテインメントとしてポップに昇華された事例もある。日本の地上波放送から全世界へ配信され大ヒットを記録したNetflix話題作『ブラッシュアップライフ』は、その代表例と言えるだろう。地元の市役所で働く主人公が人生をやり直す物語は、従来の重苦しい輪廻転生ファンタジーのイメージを鮮やかに塗り替えた。
悲壮感漂う運命の連鎖ではなく、「徳を積んで希望の来世を目指す」というユーモラスで日常的な世界観が視聴者の心を掴んだ。こうしたポップカルチャーの台頭は、「もし自分が人生を再スタートするなら」「来世は何に生まれるのか」という素朴な好奇心を再燃させた。カルチャーの文脈を通じて、転生という概念はより身近な思考のフレームワークとして浸透したと言える。