脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの設置場所は陸上から海へと完全にシフトした。とりわけ注目を集めているのが、高波や激しい潮流に耐えうる海洋専用のメガフロート技術だ。2026年に入り、波の衝撃を極限まで逃す特殊な柔軟関節ジョイントを採用した発電ユニットが各地で実用化されている。
パネル表面に塩分が付着する問題を解決するため、自己洗浄機能を備えた超撥水コーティングが標準装備となった。発電効率は従来の陸上型と比べても遜色ない。潮風を受けながら効率的に冷却されるため、夏の猛暑日でも出力低下が起きにくい点も大きなメリットだ。エネルギーの地産地消ならぬ「海産地消」が、沿岸自治体の経済を静かに支え始めている。