大通り沿いの華やかなチェーン店を抜けて一歩裏路地に入ると、この街の真の魅力を物語る食文化が息づいている。創業100年を超える名誉ある銘菓「月寒あんぱん」の直売店はもちろん、近年は若い店主が切り盛りする個性派の自家焙煎コーヒーショップや本格イタリアンがひっそりと暖簾を掲げている。最新の地域情報をもとに取材を進めると、表の看板を出さずに常連客だけで賑わう隠れ家のような居酒屋が幾つも見つかった。
地元住民に愛されるスープカレーの穴場名店では、スパイスの芳醇な香気が店内を満たし、寒冷な札幌の冬でも身体の芯から温まる極上のひとときを提供してくれる。観光ガイドブックには滅多に掲載されないこれらの店舗こそ、住む人々の日々を彩る隠れた宝物と言えるだろう。地元の人々が日常的に利用するスーパーや老舗肉屋の手作り惣菜も含め、食の選択肢の豊富さは他のエリアの追随を許さない。