本作のルーツを探るには、1993年から1995年にかけての時代に遡らなければならない。講談社の主力漫画誌『モーニング』で連載された本作は、原作・杉元令、作画・加藤伸吉という異色のタッグによって生み出された。バブル崩壊直後の失われた日本において、彼らが放った矢はあまりにも鋭利だった。
杉元令による緻密かつ予測不能なシナリオと、加藤伸吉が描く独特の影を帯びた圧倒的な画力。二人の化学反応は、当時の青年誌の枠組みを根底から破壊した。政治の無能と大衆の無関心を笑い飛ばし、国家の権力を一番組の「回答者」に委ねるというプロットは、当時の読者にとっても戦慄以外の何物でもなかった。