オートクチュールという名称は、フランスにおいて1945年に法制化された厳格な認定制度です。パリ・クチュール組合の審査を通過し、フランス産業省の認可を受けたメゾンのみが正式に名乗ることを許されます。
主な認定基準には以下のような過酷な条件が課されています。
- パリ市内に専属のアトリエ(工房)を構えていること
- フルタイム雇用のアトリエ専属スタッフを最低15名以上維持すること
- パリ・ファッションウィークで年2回(1月と7月)、それぞれ最低35ルック以上のオリジナル新作を発表すること
- 顧客ごとの完全なオーダーメイドに対応し、複数回の仮縫いを行う体制を整えていること
この厳しい条件を満たす「正会員(グラン・メゾン)」は世界でも極めて限られており、シャネル(CHANEL)やクリスチャン・ディオール(Christian Dior)、ジバンシィ、スキャパレリなどが名を連ねています。また、フランス国外のブランド向けには「特例会員(外国会員)」としてアルマーニ・プリヴェやヴァレンティノなどが認められています。