2000年代中期、二人の関係は音楽業界の「公然の秘密」から、世間一般に知れ渡るスキャンダルへと発展する。小林には当時、My Little Loverのボーカルであるakkoという妻がいたからだ。
略奪愛、泥沼の不倫劇。週刊誌の紙面を飾るセンセーショナルな見出しは、彼らのアーティストイメージに大きな影を落とした。しかし、奇妙なことに、この私生活における葛藤と痛みこそが、彼らの音楽をさらに鋭利に研ぎ澄ませていくことになる。
一青窈が書く歌詞は、より生々しく、痛みを伴うものへと変化した。誰かを傷つけてでも貫きたい愛、その罪悪感と恍惚。小林の紡ぐ美しい旋律は、彼女の叫びのような言葉を優しく包み込み、同時にその残酷さを際立たせた。