彼女を語る上で外せないのが、あまりにも有名な逆転劇だ。高校2年生にして小学校4年生レベルの学力。そこから慶應義塾大学総合政策学部に現役合格を果たした物語は、単なる受験の成功譚にとどまらず、社会現象となった。しかし、本当の戦いは合格通知を手にした後に始まっていた。
社会人経験を経て、30代半ばでの米国留学。周りは各国のエリートばかり。英語の学術論文を読みこなすだけで朝を迎える日々が続いた。彼女は番組の中で、華やかなスポットライトの裏にあった圧倒的な挫折感を隠さず吐露している。「慶應に入ったときも必死だったけれど、ニューヨークでの日々は自分の無力さを骨の髄まで思い知らされる時間だった」。その泥臭い挑戦の軌跡こそが、多くの現代人の共感を呼んでいる。