曲名に含まれる異質なワードの背景には、日本の戦後サブカルチャー史の大きな潮流が存在する。石原慎太郎が執筆し芥川賞を受賞した小説『太陽の季節』は、既成概念を打ち破る若者たちの無軌道な生き方を描き、社会現象を巻き起こした。
これを皮切りに日活株式会社が次々と手がけた一連の太陽族映画は、当時の若者風俗を象徴するメディアとなった。無軌道で退廃的、それでいて溢れんばかりの生命力を誇った「太陽族」のパブリックイメージ。松本隆はその反逆のアイコンをSF的モチーフと掛け合わせることで、誰も聴いたことがない前衛的なポップソングへと昇華させたのだ。