2026年のプログラムにおいてひときわ異彩を放つのが、戦後から現在に至る日本の現代美術史を大胆に再解釈した特別企画だ。具体美術協会やもの派の記念碑的ピースをはじめ、時代ごとの表現衝動が凝縮された所蔵品が惜しみなく並ぶ。普段は厳格な温湿度管理のもと収蔵庫に眠る門外不出の限定公開作品が、計算し尽くされた照明設計によって展示室に浮かび上がる光景は圧巻の一言に尽きる。
特筆すべきは、絵画や彫刻といった旧来の枠組みを解体するインスタレーションのダイナミズムだ。観る側の身体感覚を揺さぶる体験型展示は、言葉による解説を軽々と飛び越え、直感的な対話を迫ってくる。