過酷な「20mシャトルラン」で脱落する生徒の多くは、心肺機能の限界ではなく、無駄なフットワークによる筋疲労で自滅している。ターン時の減速と再加速で太もも前部の筋肉を浪費しないよう、ライン到達時は上半身を過度に沈めず、ピボットターンのように滑らかに方向転換するのが鉄則だ。さらに、前半のゆったりしたペース時に深く息を吐き切る呼吸リズムを定着させれば、心拍数の急上昇を抑えて後半の粘りを生み出せる。
一方、「50m走」でタイムを縮める鍵はスタートから15mまでの前傾姿勢にある。ピストル音とともに上体を起こしてしまうと、空気抵抗を受け加速が鈍る。頭から踵までを一直線に保ち、地面を後方へ力強く押し出す意識を持つことで、トップスピードへの到達時間が劇的に短縮される。