この現象の原点は、2010年に2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のニュース議論板に立てられたスレッドに遡る。反日デモなどで頻繁に使われていた「日本鬼子」という言葉に対し、ユーザーたちが「日本鬼子(ひのもとおにこ)っていう萌えキャラを作って中国人を萌え萌えにしてやろうぜ」と呼びかけたのがすべての始まりだった。
瞬く間に「日本鬼子プロジェクト」が発足し、デザインの統一ルールや設定が有志によって策定された。さらに勢いは留まらず、同様の蔑称である「小日本」までも「こひのもと(またはこにっぽん)」として少女化する「小日本プロジェクト」へと派生。罵倒語を網羅するように萌え擬人化していく一連の流れは、日本の匿名掲示板特有の圧倒的なスピード感と創作エネルギーが生み出した奇跡的なパロディ劇であった。