かつて市民から「タライ回し」との批判を浴びやすかった行政手続き。とりわけ出産や育児、介護といったライフイベントにおいては、複数の課を渡り歩く負担が大きくのしかかっていた。
この課題に対し、市役所は「ワンストップ相談エリア」を新設。子育て支援課、福祉総合課、健康増進課の機能を一箇所に集約した。来庁者は一つの相談ブースに座るだけで、専門のコンシェルジュが必要な手続きを一括して案内・処理してくれる。
「赤ちゃんを抱えながら複数の窓口を移動するのは本当に大変でした。今は担当者が入れ替わりで来てくれるので助かります」。利用した30代の母親は安堵の表情を見せる。申請書類の記載項目もデジタルデータベースの統合により大幅に削減され、行政が持つ情報を何度も書かせる「一度しか聞かない(Once Only)」原則の徹底が進められている。