ビジネスシーンにおける「元気」の扱いは、さらに繊細な配慮が求められます。親しい同僚へのチャットであればカジュアルな挨拶で十分ですが、社外のクライアントや目上の相手に対する英文メールでは、形式美と敬意を重んじる必要があります。
お元気でビジネス英語メールを送る際、文頭の挨拶としては先述の「I hope this email finds you well.」や「I hope you are having a productive week.」が定番です。一方で、結びの言葉として「元気でいてくださいね」という祈念を込める場合、日本語直訳で「Please be healthy」などと書いてしまうと極めて奇妙な英語になってしまいます。
DMM英会話なんてuKnow?の専門家解説によれば、別れ際や手紙の結びで使われる「元気でね」は、英語では「Take care of yourself.」や「Look after yourself.」が基本です。ただし、これらの表現は「当面会う予定がない時」や「過密スケジュールにある相手を気遣う時」に用いられる性質があるため、毎日のように連絡を取り合う業務連絡の結びには、よりシンプルな「Best regards,」や「Warm regards,」を添えるのが洗練されたビジネスマナーとされています。
また、対面やオンライン商談の冒頭で相手の健康的な姿を確認した際には、元気そうでよかった英語表現として以下のフレーズが重宝します。
- It was wonderful to see you in good spirits.(元気そうなご様子を拝見できて嬉しかったです)
- I'm glad to see you looking so well.(とてもお元気そうで安心いたしました)
さらに、業務でトラブルを抱えたりプレッシャーに直面している海外の取引先・同僚に対して元気を出して英語フレーズを投げかける場合、安易な「Cheer up!」は避けるべきです。「Cheer up」は子どもや親しい友人への「くよくよしないで」という軽い励ましに響く傾向があるため、プロフェッショナルな文脈では「Hang in there, we are fully supporting you.(踏ん張りどころですね、私たちが全面的にバックアップします)」のように、連帯感を示す表現を選ぶのが大人のビジネスマナーです。