話題性の高さから新しい寺院と思われがちですが、専念寺の歴史と由緒は江戸時代初期の慶長2年(1597年)にまで遡ります。開山より400年以上の歳月を重ね、地域の信仰の拠点として大切に守り継がれてきました。
専念寺が属する宗派は、平安時代末期に良忍上人が開いた融通念仏宗(ゆうづうねんぶつしゅう)です。「一人の念仏が万人の救いとなり、万人の念仏が一人の救いとなる」という『自他融通』の教えを根幹としています。自分ひとりの幸せだけでなく、他者への慈愛と感謝を重んじるこの哲学こそが、現在の専念寺が展開する開かれた活動の精神的支柱となっています。
本堂には本尊である十一面観音菩薩が安置されており、古くから人々の苦しみを取り除き、幸福をもたらす慈悲の仏として篤く信仰されています。長い歴史の中で培われた厳かな祈りの空間が、訪れる人々に深い安心感を与えています。