ジュエット型コルセットは、装着位置が数センチずれるだけでも十分な固定力が得られず、骨折部に負担がかかってしまいます。医師や義肢装具士の指導に基づき、毎日の正しい手順を身につけることが回復への近道です。
装着は、背骨に重力がかかっていないベッド上で仰向けに寝た状態で行うのが基本原則です。座った状態や立った状態で装着しようとすると、無意識に前かがみになり骨折部を圧迫するリスクがあります。
基本的な装着ステップは次の通りです。
1. 仰向けの姿勢のまま、少し体を横に傾けて背部パッドを腰の後ろ(骨折した椎体の高さ)に滑り込ませます。
2. 再び仰向けに戻り、前方のフレームを胸とお腹の上に合わせます。このとき、上のパッドが「胸骨(鎖骨の少し下)」に、下のパッドが「恥骨結合のすぐ上(下腹部)」にしっかり当たっているかを確認します。
3. 左右の締め付けベルトを均等に引き、緩みがないようしっかりとバックルを留めます。指が1本入る程度の適度な密着感が目安です。
装着中に「骨に当たって痛い」「脇腹が擦れる」というトラブルが生じた場合、無理に我慢してはいけません。皮膚の潰瘍や痛みを防ぐため、まずは縫い目やボタンのない綿素材の薄手インナー(肌着)を1枚着用した上で装具を付けるようにしてください。それでも痛みが引かない場合は、フレームの角度やパッドの当たり方を調整する必要があるため、速やかに主治医や担当の義肢装具士に相談して微調整を行ってもらいましょう。