「MSシャーシにフレキ加工を施せば、誰でも即座に勝てる」という言説がネット上で散見されますが、これは明白な誤解です。現場検証を行うと、構造を正しく理解しないまま真似をした結果、かえって走行性能を著しく落としているケースが後を絶ちません。
第1の盲点は、過度なクリアランスが生み出す「駆動抜け」と「トルク食い」です。可動域を広く取ろうとしてセンターと前後の接続部を削りすぎると、コーナーの遠心力や加速時のねじれによって車軸が斜めに傾きます。その結果、カウンターギアとスパーギアの噛み合わせが深すぎたり浅すぎたりして強烈な抵抗を生み、直線スピードが著しく低下します。「バウンドはしないが異様に遅いフレキ」に陥る典型例です。
第2の盲点は、タミヤ公式大会 レギュレーションへの抵触リスクです。車検規則では「最低地上高1mm以上」が厳格に定められています。フレキ加工したマシンは、静止状態では1mm以上を確保していても、着地時やコーナリングの遠心力でシャーシが沈み込んだ際に、皿ビスの頭やブレーキステーが路面に接触して失速することがあります。また、極端な加工による突起物の露出や、既定寸法(全長165mm以内、全幅105mm以内)を超過するトラブルも、MSシャーシ 改造 初心者が最も引っかかりやすい落とし穴です。