大谷のシートが他のアスリートのものと決定的に異なるのは、技術や体力といったフィジカル面だけでなく、「運」や「人間性」という抽象的な概念を目標達成の必須要素として組み込んでいた点にある。
「運」のマスに書かれていた行動は、驚くほど具体的で泥臭い。
- あいさつ
- ゴミ拾い
- 道具を大切に使う
- プラス思考
- 審判さんへの態度
これらは一見、野球の技術向上とは無関係に思える。しかし、日々の微細な行動の積み重ねが、勝負どころでの「運」を引き寄せ、周囲から愛され支援される人間性を形作った。彼がグラウンドに落ちているゴミをさりげなくポケットに入れる姿は、今やメジャーリーグでもお馴染みの光景だが、それは高校時代に自ら課した行動規範の延長線上にある。